fate and shade 〜嘘と幻〜

四章 “オブ・セイバ”   予告





 信仰心も信頼も、真実なしじゃ得られない。




 彼らは、葛藤を繰り返すことで、何かを見つけようとするかのように。

 信頼を得るために、誰かを助けるかのように。


 大切なものは、いつも目の前にあるということ。忘れたくない。

 自分を犠牲にしても、助けたい。大切にしたい。包み込んで、守っていたい。




 コウはただ前を見つめるために。

 ――他人に頼るなんて、真っ平なんだよ・・・!



 シルフィラはただ手を伸ばすために。

 ――ああ、大丈夫だ。コウは。



 ミナはただ守るために。

 ――こんな『力』、いらなかった・・・



 リィンはただ横にいるために。

 ――まあ、丸っきりわからないわけでもないがな



 葛藤や悩み・・・そしてその想いは違っても、彼らは一緒にいたいだけ。




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