fate and shade 〜嘘と幻〜

本あとがき





 これにて fate and shade 〜嘘と幻〜 本編全て完結しました。これまでお付き合いいただき、ありがとうございます。

 

 実はこの fas 、初っ端から修正のきかない間違いを犯した物語です。というのも、副題、嘘と幻の嘘に当たる単語は fate なのですが、どう考えても fate の訳は“運命”です。わざとだと思ってくださった方、ありがとうございます。本当にただの間違いです。高二にもなった者が何でこの単語を間違えたのか、自分でも理解に苦しみました。しかし、あえて直さず進みました。その結果が、この終わりです。

 ――私の間違い一つによって fas は運命と嘘の話となりました。

 力を入れたのは主に異世界迷い込み後に当たる二部です。〈月〉に関しては、〈風〉終了から一年以上空きまして、申し訳ありませんでした。しかしこの間に、〈月〉の基盤となる状況は全て私の中にできました。ブランクと、ブランク後に 宰相の弟子 を書き始めたこともきっかけで、ようやく〈月〉も完結にいたりました。

 だいたいの時系列としては、一部を書いたのが高校二年秋から三年夏まで、二部〈風〉が高校三年秋から大学一年夏まで、〈月〉が大学二年秋から冬まで、という感じになります。文章の違いなどよく見ると如実ですが、それもまた一興ということで、改稿予定はありません。空白はたった一年、されど一年。大学二年の一年間は、何だか濃かった気がします。

 

 

 

 全てをお読みいただいた皆様、本当に、感謝の言葉以外浮かびません。 fas が、ほんの少しでも皆様の心に残り、何かが伝わりますように。

 そう、祈っております。

 

 

 

 

 

09/03/29 完結 




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