矛盾を肯定すること



 泣きたい。泣かない。

 笑いたい。笑いたくない。

 泣けない。

 笑えない。

 

 全て、違う思い。でもどんな時だって、私はつらく悲しい。誰かに、そばにいてほしい。誰かの、そばにいたい。でも、ひとり。ひとりって何だろう? 私は、うまく説明できない。きっと、痛いものだろう。つらくて悲しくて苦しいもの。

 ――私を、ひとりにしないでください。

 誰に言ったら、本当に伝わるんだろう。誰が、私にそう言ってくれるかな。

 

 夜は、駄目だと思う。考えてしまう。静寂を意識した瞬間、考えてしまう。思ったことは叶わないから、せめて星に願いを。明り一つ瞬かない曇天の闇に手を合わせる。

 願いは、届かないだろう。私はそう思っている。それでも、見上げずにいられない。この手を伸ばさずにいられない。

 矛盾。それがわかっていても私は、誰かに聞こえるといいなと、今日も心の中で小さく叫んでいる。



夜って時々寂しくなりませんか?

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