fate and shade 〜嘘と幻〜

五章 “幻日”   1





 見落とすのは、大切なコト。必要なモノ。

 見逃すのは、真実の裏。幻と夢。

 見守るのは、この声の届いている、ダレカの幸せ。

 いっそ何も見えなければと思う、この温かな時は、一生忘れられない心の痛み。忘れたくない、幻。

 ――あり得ないくらいキレイな夢なら、最初から見なければいいのに。




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